「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
猫さん、この二日ほどで、なにやら急に痩せてしまいました。
おなかが明らかに凹んでいますし、抱っこしたときの感覚も「軽っ」という感じで…。
ガンが栄養を食べてしまっているのかなぁと悲しい気持ちになりつつ、
Aちゃんに「いきなり痩せたよね」と言うと「え? 痩せてないでしょ」。
私もこれぐらいおおらかな気持ちでいたいものよ…。
「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
猫さん、この二日ほどで、なにやら急に痩せてしまいました。
おなかが明らかに凹んでいますし、抱っこしたときの感覚も「軽っ」という感じで…。
ガンが栄養を食べてしまっているのかなぁと悲しい気持ちになりつつ、
Aちゃんに「いきなり痩せたよね」と言うと「え? 痩せてないでしょ」。
私もこれぐらいおおらかな気持ちでいたいものよ…。
犬派の僕が猫と暮らす理由
撮影&文:紫藤 咲
ねこさんが入院して翌日の午前中は、なにかをする気にはとてもなれなかった。ご飯を食べなくちゃいけないとわかってはいても、物を食べる気にはどうしてもなれなかった。心配が大きかった。
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いつ電話が掛かってくるやらと気が気でなくて寝ることもできなかった。SNSでそうつぶやくと、心優しいフォロワーさんたちに、眠れなくてもいいから横になって休むようにと言われた。この言葉は実に胸にしみた。
ぼくと同じようにねこさんを心配してくれる人もたくさんいた。気持ちはわかるよという言葉だけでも本当に救われた。それくらい、ぼくの心は不安で押しつぶされそうになっていた。
続きを読む前話で触れた、「月」のお話をしたいと思います。
天が(恐らくは)雪との喧嘩で、怪我をした頃――、そうあれは確か、まだ残暑が残る時期だったと思います。
ある日の朝、私は娘を仕事に見送ってから、外猫のちゃーにご飯をあげるために外に出ました。するとそこで、私を呼びとめる声――
そちらを向くと、近所の方が黒い子猫を抱えて「この子、お宅の猫?」って言ってきました。
どうやらその方のお宅に、子猫が迷い込んだようです。
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文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
「Lアスパラギナーゼ」を投与して、二日目の朝を迎えました。
猫さん、今週も穏やかです。
抗がん剤を打った次の日(今回は、つまり昨日)は、すこぶる調子が良くてごはんも催促。二日目も毎回、いい感じでいてくれるので、きっと今日も大丈夫でしょう。 続きを読む
犬派の僕が猫と暮らす理由
撮影&文:紫藤 咲
ねこさんが入院してしまうと、ぼくはひどく暇になった。それまでどれくらい彼に時間を費やしていたのかを、本当に思い知らされることになったのだ。
あまりにもやることがなくなってしまって、あらためて彼の存在の大きさをひしひしと感じた。
はじめはそれこそ誰かにお任せしようというくらい、実に簡単な気持ちから始めた同居生活だった。けれども一緒に暮らし始めて三週間くらいで、彼はぼくにとってかけがえのない存在に昇格していたのである。
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文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
今日は朝から冷たい雨でした。
寒くて震えているのにヒーター前には来ず、キャリーにいる――これは具合が良くないときです。
昨日から、猫さんキャリーにいる時間のほうが確実に長くなっていました。
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先週、新しいタイプの造血剤、エピ…エポ…エなんちゃらの新型を使いましたが、それでも貧血が進んでしまっていたら、今日は輸血と入院をすることになっていました。
顔色も真っ白ですし、たぶん貧血は改善していないだろうから、輸血になるだろうなと思いつつ、猫さんを連れて病院へ。 続きを読む
犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲
家に帰る道中で、ハットリくんにねこさんが肺炎で入院したことを報告をした。
おそらくそうなるだろうと、彼は予想していたらしい。
「仕方ない」そう言った。
「こればっかりはもう、あいつの生きる力に賭けるしかない。あいつが生きたいと思う力が強ければ、きっと戻って来るさ。それを信じるしかない」
続きを読む犬派の僕が猫と暮らす理由
撮影&文:紫藤 咲
「入院しないとまずい状況です」
そう言われたときには頭が真っ白になった。たしかに考えなかったわけではない。
ねこさんの衰弱具合は鈍いぼくでもわかるくらいにはひどいものだったからだ。
それでも、どこかで入院は回避できるのではないか? と思っていた。
さらに言えば、この後に続く言葉を全力で否定したかったのもある。
「肺が真っ白なんだ。肺炎だね」
先生は神妙な面持ちでそう告げた。今まで見たこともない切迫した表情が、緊急度の高さをうかがわせた。
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