虹の橋の猫 ~第2章:歌うたいの猫&エピローグ~
カテゴリー:童話
作者:水玉猫
『虹の橋の猫』の第2章は、2017年12月20日に連載が始まりました。
第1章で、虹の橋の街に着いた雉白の猫の、その後を描いた作品です。
雉白の猫とおかあさんとの絆と同じように、虹の橋の街に住む全ての猫たちが、誰かと繋がっているのかもしれません。
第2章は 歌うたいの猫
歌うたいの猫となった雉白の猫と、新しく虹の橋の街にやってきた3匹の猫たちとのふれあいのお話です。
猫たちに救いはあるのでしょうか?
脚本家・波多野都さんの愛猫ソーニャの、リンパ腫闘病記。
本シリーズは愛猫ソーニャを送ってからのことを綴った8話と、当時を3年後、4年後に振り返った2話、計10話のまとめ読みです。今回はソーニャを荼毘にふしてから、1か月目までを綴る111話~115話です。
――概要――
闘病していたペットを看取り、送った直後――
やれることは全てやった。やり切ったという充実感があるのと同時に、悲しい思いがこみ上げてきました。喪失感は拭いようがなく、ペットロスを実感します。
前を向いて生きていこう。あの子の思い出と共に。
そう思いながら、どうしようもなく涙する日々。
ねこさんが「みゃあ」と鳴き声を上げた日 の翌日は休診日。
この日を経て、ぼくは再び獣医さんを訪れた。
一日まるまる会えない時間があるのは不安感が募って仕方なかった。これが『もう、大丈夫。心配ないよ』と言われた後であれば、会わなくても平気になるものだが、実際に言われていることは『死ぬ確率の高さ』である。
ゆえに、『死ぬほうが高い』と告知された日の夜と、翌日となる休診日は、電話が掛かってくるんじゃないかと、とにかく着信の音に怯えまくっていた。メールの音すら敏感になっていて、スマホを確認してはホッとすることを繰り返していた。
続きを読むねこさんの症状が思っていた以上に重かったことを思い知らされたことで、ぼくは彼がいなくなるかもしれない現実を、やはり覚悟しなければならなかった。そして、その状態を招いたのが自分であるのだと思えば思うほど、ひどく気落ちした。
購入した道具たちはほとんど使われることなく、そのまま埃を被ることになるかもしれない。そんな未来は嫌だと思っても、ねこさんの回復が停滞中であったこの頃は、その現実を正面から受けとめることが非常に難しくもあった。
続きを読む半年に及ぶ闘病の記録、ならびに後日譚をお読みいただきありがとうございました。
おそらく読んでくださった方のほとんどはペットを飼っている、あるいは飼っていた方だと思います。すぐそばにいるちいさな存在を、より一層愛おしく感じて頂けるきっかけのひとつになったなら嬉しいですし、天国のソーニャも報われることでしょう。
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ペットを飼っている方の中には、今まさにペットの病と闘っている最中であるという方もいらっしゃいますよね?
きっと「無理しないで。あなたが倒れてしまったら大変だから」等のいたわりの言葉を何度もかけられていることと思います。
ですが闘病を終えたいち飼い主である私が言いたいことは、まったく違います。
むしろ「無理をしたいときはしなさい。それで倒れるならば倒れても良いから」と伝えたいのです。
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あぶね! また更新を放置するとこだった。
たいへんご無沙汰しておりましたが、皆さまいかがおすごしでしたでしょうか。
飼い主ズならびに猫兄妹は元気に暮らしておりました。
平穏な日々というのは素晴らしいものです。
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前置きはこのくらいにしてすぐさま本題へいきましょうね。
なんせ久々にソーニャの名前をタイトルに掲げましたからね!
天国で「何書かれるんだろ」と天使になったあの子がドキドキしていると思いますので。
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