君は本当、お利口さんでした
カテゴリー:闘病記
作者:ボスのかあちゃん
~ボスへの手紙~
ボス…君はほんと、お利口さんでした。
かあちゃんの元に来てくれて、丁度21年と半年。
とうとう辛いこの時が来てしまった。
君の呼吸が止まるまで一緒に呼吸をしたね。
逝くとき、『逝くな‼』なんてワガママ言ってごめん。
誰も好き好んで先に逝くわけじゃないのに。
でもね、もっともっと一緒にいたかったぁ……
――手記冒頭より――~ボスへの手紙~
ボス…君はほんと、お利口さんでした。
かあちゃんの元に来てくれて、丁度21年と半年。
とうとう辛いこの時が来てしまった。
君の呼吸が止まるまで一緒に呼吸をしたね。
逝くとき、『逝くな‼』なんてワガママ言ってごめん。
誰も好き好んで先に逝くわけじゃないのに。
でもね、もっともっと一緒にいたかったぁ……
――手記冒頭より――主治医から仮退院を持ち掛けられた前話。
翌日の土曜日は、朝の七時から大掃除が始まった。
問題となるのは、ねこさんの居住スペースであるマンション(ねこさんのケージ)の設置場所。そしてエアコン。粗相されたカーペットをどうするか。
布団のダニ対策。誤飲の原因となりかねない危険物の撤収。お気に入りのもふもふ毛布の洗濯。解決しなければならないことが山のようにあった。
続きを読む初めてのワクチン接種から、1ヶ月が過ぎた1月6日。
この日はマナの、2回目のワクチン接種でした。
この年、私の住む地方は記録的な大雪に見舞われました。当日も折り悪く雪。
マナをキャリーバックに入れて担ぐと、私は少し雪がちらつく道を動物病院へと歩きます。何故か私はこの日もドキドキして、胸騒ぎが止まりませんでした。1回目のワクチン接種に行く時と同じです。
マナは元気でどこも悪い様子もないというのに……
でも、その胸騒ぎは杞憂ではありませんでした。
やがて私はそれを知ることになるのです。
――本まとめ読みの内容は――
第1章(全10話)~二人の出会いは突然に~ その後半です。
本章では作者とマナとの出会いを中心に展開します。
元々犬派で、猫を飼った経験のない作者は、好奇心と驚きの中で猫と言う生き物をを知ることになります。
さて、どうなる? マナと同居人。
続きを読むはじめて一人暮らしをはじめた作者。節約のために見つけた物件は、長屋風の作りのオンボロアパートでした。テレビも洗濯機も無い生活がスタートするのですが、作者はその場所がいたく気に入ります。
まるでボンビー(貧乏)生活を楽しんでいるかのような、いや間違いなく楽しんでいる作者。しかし、2年が過ぎると、一人暮らしの寂しさは頂点に。
そんなときに、作者は子猫と出会うのです。
人生のパートナーとも言える運命の子、マナと。
本作はマナと、自らをマナの同居人と称する作者との触れ合いを描く実話エッセイです。
――本まとめ読みの内容は――
第1章(全10話)~二人の出会いは突然に~ その前半です。
本章では作者とマナとの出会いを中心に展開します。
元々犬派で、猫を飼った経験のない作者は、好奇心と驚きの中で猫と言う生き物をを知ることになります。
脚本家・波多野都さんの愛猫ソーニャの、リンパ腫闘病記。
本シリーズは愛猫ソーニャを送ってからのことを綴った8話と、その後に当時を振り返った2話、計10話のまとめ読みです。今回は四十九日の法要から、二度目の月命日まで、そして3年後、4年後の話をまとめた116話~120話です。
最後に、波多野都さんからのメッセージ(あとがきにかえて)をどうぞ。
――概要――
闘病していたペットを看取り、送った直後――
やれることは全てやった。やり切ったという充実感があるのと同時に、悲しい思いがこみ上げてきました。喪失感は拭いようがなく、ペットロスを実感します。
前を向いて生きていこう。あの子の思い出と共に。
そう思いながら、どうしようもなく涙する日々。
今回のお話はねこさんが入院する前であり、カラー装着した日までさかのぼる。
この頃、とある人物から「ヤバいんだけど」という連絡を、ぼくはもらっていた。
言わずと知れたハットリくんである。
「どうもさ、おまえと同じで捻挫したっぽい」
ぼくがねこさんを獣医さんに連れて行く車中で、そんなことを言われた。
実は、ねこさんを拾う二か月ほど前である四月に、ぼくは階段を踏み外して右足首を一回転させてしまうという自損事故を起こした。三段くらい踏み外しただけなので、骨折に至らなかったのは幸いだったが、それでも四ヶ月も経っても完治できていないほどにはひどい捻挫だった。
それと同じようなかんじになってしまっているというのだ。
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