猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【猫版】あなたを迎えたときのこと

【野良猫/保護】え!どこから来たの? ~私の空、マナ!|二人の出会いは突然に(2/10)~

夏の終わりの夕暮れに、私の淋しさは頂点に達した―― というのは前回書いた通りです。それから数日後のことでした。 急に子ネコの鳴き声がする。思いっきり部屋の中まで聞こえてきます。 どうやら、アパートの後ろの家の塀の中です。 ここで暮らして二年がた…

【実話エッセイ】ボンビーな一人暮らしと、不思議なアパート ~私の空、マナ!|二人の出会いは突然に(1/10)~

初めまして。あおい空と申します。 これから私と、私の同居人である、愛猫のマナのお話をしたいと思います。 私と愛猫マナの出会いは、偶然でした。 でも偶然という言葉は、時に運命と言い換えられたりもしますよね。 ● 私とマナはあの日、偶然に出会っただ…

【殺処分数の推移】里親なんて、そう簡単にはみつかるわけがない ~拾った猫はどこにいく?(2/10)~

前回は友人の紫藤が、会社からの帰り道で、捨てられた子猫を引き取ったことを書いた。しかも紫藤はその子猫を、俺に押し付けようとしていた。 猫のことを知らないやつは、猫好きは簡単に猫を引き受けるものだと思っている節があるが、世の中そう甘くはない。…

ちび茶の子供たちがやってきた ~猫宅のお話をしましょう(その 7)あずき、陸、海、空~【多頭飼い/出産】

猫宅・44の物語 7話今回のお話は:あずきと、陸、海、空 撮影&文|女神 今回は前話からの続きで、ちゃー(本名:ちび茶)が産んだ5匹の子たちのお話をします。 子猫が離乳食を食べられる頃になると、5匹はちゃーの後をついて、ちょこちょこと我が家にやって…

【捨猫の保護】猫未経験のくせに、子猫を拾ったやつがいる ~拾った猫はどこにいく?(1/10)~

この日は俺にとって、取り立ててなんということもない、いつも通りの日常だった。 俺は日記をつけるような殊勝な習慣はないが、もしもそれを書いていたとして、将来この日を振り返ったら、きっとこう書かれているだろう。 『朝会社に行って、仕事をして、夜…

【決めた、猫を飼おう!】【異食癖あり】ケージで暮らすノルウェージャン ~チェリーがうちの子になったのは~

我が家には、最近まで猫が4匹いましたーー いました、と過去形で言うのは、そのうちの1匹、ノルウェージャンのチェリーが、つい先日、お空に旅立ってしまったからです。 チェリーはちょっと変わった猫でした。というのも、異食癖をもっていたのです。 それも…

【保護活動】【多頭飼い】6代目の桃は、元野良ちゃん ~我が家の猫のお話をします(その5)桃~

福はうちに来た時には真菌という病気を持っていましたが、今では健康優良児。 その福ですが、幸が亡くなってからは以前にも増して、一段と甘えたさんになりました。初代の和を亡くした時の、二代目キムチと同じように、憔悴してる私を慰めてくれていたのかも…

外猫にだってお母さんはいる ~猫宅のお話をしましょう(その 6)ちび茶、はは~【野良猫だって猫】

月を保護し、猫宅は合計6にゃん。ずいぶんと賑やかになりました。 さて、その頃我が家の周辺には外猫さんが沢山いました。 うちでは、その大勢の猫さんのお世話をすることはありませんでしたが、ある理由で、ちゃーにだけはご飯を上げていました。 ちゃーは…

【保護活動】【多頭飼い】私に幸福を運んでくれた2人 ~我が家の猫のお話をします(その4-2)福~

さて、福がやってきた我が家。 幸の反応は―― 最初に福を見た時の、幸の怖い顔は忘れられません。穏やかな幸が、牙を剥き出しです。私は、福と幸が一緒に生活できるのかとても不安になりました。 それからも幸は、ゲージ越しに福を威嚇しました。それはかなり…

【保護活動】【多頭飼い】私にとって、やはりアメショは特別でした ~我が家の猫のお話をします(その4-1)福~

先日は3代目の猫、幸(こう)との、突然の別れについて書きました。 実はこの別れの前に、我が家には5代目の福がやってきていました。 つまり、我が家は和とキムチの頃のように、幸と福の多頭飼いだったわけです。 今日は5代目の福について書こうと思うので…

【猫の保護/肺炎】信じることの難しさ、命の重みを知る ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(10/10)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんの状態がよくないこと。死ぬほうに賭けたほうがいいと言われたこと。それらをハットリくんに報告した。 なにせこの頃の彼は、先生に対する不信感が本当に強く、医療ミスだとか、後手後手すぎるだとかとた…

【猫の保護/肺炎】切り札投入、回復の兆しか? ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(9/10)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんが入院して四日目こと、ぼくはついに切り札を投入した。そう、ひなさんである。 実はひなさん自身もねこさんが入院してからは、少しばかり不安感が強くなってしまっていた。ねこさんと一緒のときには、出…

【猫の保護/肺炎】猫は愛情が深いんだ。犬よりもずっと ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(8/10)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんが入院した当日のことだ。ぼくはとても不思議な体験をした。ただ、自分でもとても信じられないことなのもたしかな話なのである。 なぜ、信じられないのか。それはぼくに霊感がないからだ。感知度マイナス…

【猫の保護/肺炎/入院中こそ】お気に入りのタオルに、ゴロゴロ ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(7/10)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんの入院の様子は逐一ハットリくんに報告していた。入院当日にずいぶんぼくらは言い争ってはいたが、それも互いにねこさんのことを心配してのことだ。 ぼくから彼の様子を聞いたハットリくんは少し安心した…

【猫の保護/肺炎/酸素室】不安な中の入院二日目、状態は変わらず ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(6/10)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんが入院して翌日の午前中は、なにかをする気にはとてもなれなかった。ご飯を食べなくちゃいけないとわかってはいても、物を食べる気にはどうしてもなれなかった。心配が大きかった。 ● いつ電話が掛かって…

もう一匹増えたところで…… ~猫宅のお話をしましょう(その 5)月~【猫の保護/また増えちゃった】

前話で触れた、「月」のお話をしたいと思います。 天が(恐らくは)雪との喧嘩で、怪我をした頃――、そうあれは確か、まだ残暑が残る時期だったと思います。 ある日の朝、私は娘を仕事に見送ってから、外猫のちゃーにご飯をあげるために外に出ました。 すると…

【猫の保護/肺炎/ネット情報】子猫、肺炎、死亡率、で検索をしてみた結果 ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(5/10)~

ねこさんが入院してしまうと、ぼくはひどく暇になった。それまでどれくらい彼に時間を費やしていたのかを、本当に思い知らされることになったのだ。 あまりにもやることがなくなってしまって、あらためて彼の存在の大きさをひしひしと感じた。 はじめはそれ…

【猫の保護/肺炎/医師への不信感】もしかして医療ミス? ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(4/10)~

家に帰る道中で、ハットリくんにねこさんが肺炎で入院したことを報告をした。 おそらくそうなるだろうと、彼は予想していたらしい。 「仕方ない」そう言った。 「こればっかりはもう、あいつの生きる力に賭けるしかない。あいつが生きたいと思う力が強ければ…

【猫の保護/肺炎/入院】猶予なし、告知された病状は―― ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(3/10)~

「入院しないとまずい状況です」 そう言われたときには頭が真っ白になった。たしかに考えなかったわけではない。 ねこさんの衰弱具合は鈍いぼくでもわかるくらいにはひどいものだったからだ。 それでも、どこかで入院は回避できるのではないか? と思ってい…

【保護団体/里親/雑種だって】保護施設から迎えた子は幸。幸福の幸 ~我が家の猫のお話をします(その3)幸~

キムチがいなくなってからの私は、一人でいる事に日々違和感を感じていました。 最初に迎えた和、二代目のキムチとの暮しを経験し、猫は私の人生に欠かせないものになっていました。猫との別れのつらさよりも、猫が居ない事の方に耐えられなくなっていたので…

【猫の保護/症状は悪化】死相? それって死ぬってこと? ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(2/10)~

ねこさんの具合がジワジワと悪くなっていく中で、二つの言葉がずっと頭にこびりついて離れなかった。 一つは『生きることを諦めている』というもの。これは本当にその後、なんども考えさせられることとなった言葉だ。 そして、もう一つ。 スピリチュアル男、…

【猫の保護/熱中症も怖いけれど】夏生まれの子猫はエアコン厳禁 ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をつなぐこと(1/10)~

ある日のことだ。 ねこさんがパラボラアンテナ状態になったことを心配した友人から、ぼくはねこの飼い方についてのアドバイスを貰った。しかしその内容に、ぼくは驚愕することになった。 『夏生まれの子猫はエアコン厳禁なのは聞いてる? エアコンのない部屋…

毛玉と思ったら、なんと猫だった ~猫宅のお話をしましょう(その 4)天~【猫の保護/多頭飼い】

前話までで、とらと茶々に、華と雪が加わって4匹になった猫宅―― 猫宅は間取りが大きくとられていて、2階の一室は日当たりも良く、4匹はそこで仲良く過ごしていました。とらと茶々は元々仲が良く、華と雪はまだ小さかったので、喧嘩と言う喧嘩もありません。 …

【保護活動/初の多頭飼い】1匹も2匹も一緒やん、まぁいっか ~我が家の猫のお話をします(その2)キムチ~

今日は私にとって、2匹目の猫のお話をしようと思います。 1匹目の子、和(かず)がうちに来た頃、私はマンションで一人暮らしをしていました。当時は水商売をしていましたので、和を一人置いて夕方に出かけ、夜中に帰って来る毎日です。 アフター(お客様と…

猫バンバンじゃ足りないよ ~猫宅のお話をしましょう(その 3)華と雪~【猫の保護/多頭飼い】

さて、3ニャン目と4ニャン目に話を戻しましょう。 あれは、茶々が猫宅の一員となった年の夏のことでした。 うちの近所には、ちび茶とちび白という外猫の姉妹がいたのですが、そのちび茶の方が赤ちゃんを産みました。 通称ちゃーは仔猫が成長し、ご飯が食べ…

【保護活動】【多頭飼い】わたし、実は猫恐怖症だったんです ~我が家の猫のお話をします(その1)和~

今、私は2匹の保護猫と外猫1匹の母で。毎日猫達にたくさん癒されてます。保護支援活動も旦那に内緒で細々頑張っております。 家猫の1匹目は只今4歳のアメショ(アメリカン・ショートヘア)。四年前、大阪天神橋保護犬カフェより迎えました。私は純血種にこだ…

突如現れたネバネバの子 ~猫宅のお話をしましょう(その 2)茶々~【猫の保護/多頭飼い】

猫宅のお話|その2 1匹目のとらが、広い『猫宅』で寂しがる中、2匹目の猫がやってきます。 ある日、ネバネバの体で現れた猫。多分、ネズミ取りにかかったのでしょう。 その子は、とらと仲良しだった野良ちゃんでした。 1匹ずつに物語がある。 44の物語、今…

44匹の猫が住んでいる家 ~猫宅のお話をしましょう(その 1)とら~【猫の保護/多頭飼い】

猫宅・44の物語 1話今回のお話は:とら 撮影&文|女神 今、我が家では沢山の猫のお世話をしています。家猫は三匹で、リュウ君、ぽっけさん、まろちゃん。それ以外に保護猫さんが44匹いて、当然家では飼えないので、そのために家を借りています。我が家では…

【肺炎/抗生剤】病状の急変は何故? ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をはぐくむこと(11/11)

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんが元気になったその日の夕方、二回目の抗生剤を打ちに出掛けた。 会社から帰ってきたときも、ねこさんはとても元気で、カプセルの中でじっとしていることがなかった。 ● 獣医さんはいつものごとく大変混…

【猫の保護/コミック】「ひゃーん」ねこさんが鳴いた! ~犬派の僕が猫と暮らす理由|ひとつの命をはぐくむこと(10/11)~

犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲 ねこさんと暮らすようになって、物が多く、雑然としていた室内をキレイに片付けなければいけなくなった。 ただでさえ動きが鈍いねこさんが少しでも楽になるようにと、不要な家具を一気にどーんっと粗大ごみとして…

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